40・50代の食費の平均はいくらか

総務省の家計調査(2023年)によると、2人以上の世帯における食費の平均は月8〜9万円前後とされています(外食費を含む)。世帯人数や地域によって差はありますが、この数字を把握しておくことが食費見直しの出発点になります。

子どもが独立した後の40〜50代の2人世帯では、食費が高止まりしているケースが見受けられます。子育て期と同じ量・頻度で買い物をしていると、食材を余らせたり外食が増えたりすることがあります。

まず確認しよう

クレジットカードや家計アプリで直近3カ月の食費(食材費+外食費)を合計してみましょう。自分の実態を把握することが節約の第一歩です。

食費削減の基本:買い物の計画化

食費が増える最大の原因の一つは「計画なしの買い物」です。特売品や目についた商品をカゴに入れ続けると、気づかないうちに予算オーバーになります。

週単位で献立を考える

週の始めに5〜7日分の夕食の大まかな献立を決め、それに必要な食材だけを買うことで、衝動買いや食材ロスを減らすことができます。完璧な計画でなくても「今週はこの食材を使い切る」という意識があるだけで変わってきます。

買い物リストを作ってから行く

スマートフォンのメモアプリや買い物リストアプリを使い、必要な分だけを書き出してから店に行く習慣をつけると、余分な買い物が減る傾向があります。

ポイント

食材費と外食費は別々に把握しましょう。外食費が多い場合は食材費を削るより外食頻度を見直す方が効果が出やすいことがあります。

冷凍・まとめ調理で食材ロスを減らす

農林水産省のデータでは、食品ロス(まだ食べられるのに捨てられる食品)の多くは家庭から発生しています。肉・魚・野菜などは購入後すぐに使い切れない場合、冷凍保存することでロスを大幅に減らせます。

冷凍保存の基本

  • 肉・魚:購入後すぐに1食分ずつ小分けにして冷凍する。解凍は冷蔵庫で行うのが基本。
  • 野菜:ほうれん草・きのこ・ねぎなどは下処理(洗う・切る・茹でるなど)をしてから冷凍できるものが多い。
  • ご飯:炊いたご飯をラップで1食分ずつ包んで冷凍しておくと食費・ガス代の節約になります。

まとめ調理(週末調理)

週に一度、時間のある日にまとめて調理しておくことで、平日の調理時間と食材ロスを減らせます。煮物・炒め物・茹で野菜などを「作り置き」しておくと、毎日の食事準備が楽になります。

目安

食材ロスをゼロに近づけるだけで、月2,000〜5,000円程度の節約効果が期待できる場合があります(個人差あり)。

外食・テイクアウトの見直し

外食費は食費の中でも削減効果が大きい項目の一つです。「週3回の外食を週1回にする」だけで、月1万円前後の節約につながる場合があります。

外食の頻度・金額を把握する

まずは直近1カ月の外食費を確認しましょう。クレジットカードの明細や家計アプリで「外食」カテゴリだけを合計すると実態がつかめます。

「外食の代替」を準備する

外食を減らすには「面倒なときでも家で食べられる」準備が大切です。冷凍食品の活用・作り置きおかず・インスタント食品の備蓄など、手間をかけずに食事できる選択肢を家に用意しておくと、外食の誘惑を減らせます。

無理な節約は長続きしません:外食をゼロにしようとすると、ストレスから反動で浪費につながることがあります。「月4回まで」「誕生日などは外食OK」など、自分なりのルールを決めておくと続けやすくなります。

スーパーの賢い使い方

特売日・閉店前の値引きを活用する

スーパーは曜日ごとに特売品が設定されていることが多く、閉店1〜2時間前には生鮮食品が値引きされる場合があります。生活リズムに合わせてこれらを活用することで、同じ量の食材をより安く購入できる場合があります。

プライベートブランド(PB)商品を活用する

大手スーパーやコンビニの自社ブランド(PB)商品は、有名ブランドに比べて価格が抑えられており、品質も一定水準を保っているものが多いと言われています。調味料・乾物・冷凍食品などで試してみるのもよいでしょう。

食材の「使い切り」を意識した購入

「安いから多めに買う」ではなく「使い切れる量を買う」という視点に切り替えることが、食材ロス削減につながります。特に生鮮食品は少量パックの方が食品ロスを防げる場合があります。

削減シミュレーション

以下は各施策を実施した場合の削減額の目安です。実際の効果は個人の状況によって異なります。

取り組み 削減額の目安(月) 難易度
献立計画と買い物リスト化 2,000〜5,000円 低(習慣化がカギ)
食材ロスの削減(冷凍活用) 2,000〜5,000円 低〜中
外食頻度を週3→週1に減らす 4,000〜12,000円 中(代替策の準備が必要)
PB商品・特売の活用 1,000〜3,000円

月間削減額の目安(合計)

月 9,000〜25,000円

年間で約11〜30万円の節約効果が見込める場合があります(個人・世帯差あり)

今週からできる3つのこと

  1. 直近3カ月の食費を確認する:食材費と外食費をカード明細や家計アプリで確認し、合計額と内訳を把握しましょう。現状を知ることが節約の出発点です。
  2. 今週の献立を大まかに決める:完璧でなくて構いません。「今週は冷蔵庫の残りを使い切る日を2日作る」だけでも食材ロスを減らす効果があります。
  3. 外食の上限を決める:今月の外食回数・予算の上限を決めておくことで、なんとなくの外食を減らしやすくなります。
免責事項:本記事の削減額はあくまでも目安であり、実際の効果を保証するものではありません。記載の数値・統計は出典時点のものであり、変更される場合があります。