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5倍になるファンドがあるのに、なぜ私はS&P500とオルカンを続けるのか|52歳・これまでとこれから

「まだS&P500やオルカンで積み立ててるの? これからは半導体やFANG+でしょ」——SNSや投資系の動画で、最近そんな声をよく見かけます。
実際、半導体株ファンドやFANG+が直近5年で大きく伸びたのは事実。画面の向こうで大儲けしている人を見ると、つい焦りますよね。
でも私は、これまでも、これからも、迷わずS&P500(とオルカン)を淡々と積み立てます。理由はシンプルで、13年後の65歳時点で、お金がちゃんと残っていることが最優先だから。この記事では、その理由と、私の実際のやり方を正直に書きます。

まず現実:投資信託 5年リターン(2026年5月末基準)

感情論の前に、まず数字を直視しましょう。純資産が大きい主要ファンドの、直近5年間の年率リターン(2026年5月31日基準の実測値)です。

順位 ファンド名 区分 5年リターン
(年率)
信託報酬
(年率・税込)
1野村 世界半導体株投資アクティブ48.47%1.650%
2iFreeNEXT FANG+インデックスインデックス30.95%0.7755%
3iFreeNEXT NASDAQ100インデックスインデックス26.43%0.495%
4eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)インデックス22.61%0.09372%
5eMAXIS Slim 先進国株式(除く日本)インデックス20.88%0.09889%
6eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)インデックス20.10%0.05775%
7たわらノーロード全世界株式インデックス20.01%0.1133%
8eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)インデックス18.20%0.143%

※5年リターン・信託報酬はいずれも2026年5月31日基準(出典:ウエルスアドバイザー〔Yahoo!ファイナンス〕、各運用会社の交付目論見書)。過去の運用実績であり、将来の成果を保証するものではありません。楽天・プラス・S&P500やSBI・V・S&P500も人気ですが、設定から5年経っておらず「5年リターン」が出せないため、この表からは外しています(同じ指数に連動し、信託報酬はさらに低水準です)。

ご覧の通り、1位の野村半導体(48.47%)と6位のオルカン(20.10%)では、年率で約28ポイントもの差がついています。「これを見てもまだオルカンなの?」と思うかもしれません。それでも私が王道インデックスを続ける理由を、これから説明します。

これまでの理由:13年後というゴールから逆算してきた

私は現在52歳。65歳までの13年で老後資金を育て、その後は生活費として取り崩していく計画です。この「ゴールから逆算する」視点を持つと、ランキング上位のギラギラしたファンドの見え方がガラッと変わります。

理由1:テーマ型は「いつ暴落するか」が読めない

野村半導体やFANG+が直近で輝いたのは、金融緩和とAIブームが重なった追い風があったからです。

半導体業界には「シリコンサイクル」と呼ばれる在庫調整の波があり、好況と不況を激しく繰り返します。実際、半導体関連の代表的な指数は2022年に3割以上下落し、個別銘柄では半値以下になったものもありました。

問題はタイミングです。65歳直前の数年で大暴落が来たら、取り崩しを始めたいタイミングまでに株価が戻る時間は残されていません。大切な老後資金で、その綱渡りはできない——これが私の判断です。

理由2:S&P500やオルカンにも半導体・ハイテクは入っている

「トレンドのハイテク株を買い逃すのでは?」と不安になる必要はありません。S&P500やオルカンの上位銘柄には、Apple・NVIDIA・Microsoft・Amazonといったハイテク巨頭が並んでいます。インデックスを買うだけで、私たちは自動的にAIや半導体の恩恵を受け取っています。

ハイテクの上昇はS&P500で十分に受け取れる。でも半導体「だけ」に集中するリスクは背負わなくていい。

理由3:「何も考えない」こと自体が強い

売買を繰り返すほど、かえってリターンが下がりやすいと言われます。テーマ型を追いかけると、「そろそろ売り時か」「次の旬は何か」と常に考え続けることになります。

S&P500やオルカンを積み立てていれば、日常で投資について考えることはほとんどありません。毎月決まった額が自動で引き落とされ、あとは放置するだけ。この「退屈さ」こそ、感情に振り回されないための一番の武器だと感じています。

理由4:信託報酬の差は、長期になるほど効く

S&P500(0.09372%)と野村世界半導体(1.650%)の信託報酬の差は、年約1.5%です。

たとえば100万円を預けた場合、年1.65%なら年16,500円、0.094%なら年940円。その差は1年で約1.5万円。残高が増えればこの差はさらに広がり、13年積み重なれば数十万円規模になります。運用成績がどうなろうと、このコストは確実に引かれます。

テーマ型を「主役」にしない理由まとめ
  • 爆益は「直近5年の追い風」によるもの。これからも続くとは限らない
  • S&P500・オルカンにも、ハイテク・半導体は十分入っている
  • 信託報酬の差(年約1.5%)は、長期で確実に効いてくる
  • 65歳直前の暴落は、取り崩し計画にとって致命傷になりうる
💡 あわせて読みたい:「攻めのS&P500、安心のオルカン」——2つの違いと、100万円を運用したときの差を別記事で比較しています。
👉 【新NISA】オルカン vs S&P500|100万円を15年運用したら?

シミュレーション:100万円を13年運用したら?

① 控えめな前提(歴史的な平均リターンの目安)

想定年率13年後の資産
年5%約189万円(約1.9倍)
年7%約241万円(約2.4倍)

長期の株式の平均的なリターンとしてよく使われる年5〜7%でも、13年で約2倍に育つ計算です。銀行預金とは比べものになりません。

② 直近5年の好調がそのまま続いた場合(参考・楽観値)

ファンド直近5年の年率13年後(理論値)
S&P50022.61%約1,416万円
オルカン20.10%約1,082万円

これは「直近5年の高リターンが13年間ずっと続いたら」という、かなり強気な仮定です。現実にこのペースが13年続く保証はどこにもないので、あくまで上限の目安として見てください。野村半導体のようなテーマ型は、13年後に大化けしている可能性もある反面、シリコンサイクルのどん底で迎える可能性もあります。老後資金で、その「?」は背負えません。

私はこうやってます(これからのやり方)

ここからは私の実際のやり方です。難しいことは一つもしていません。

わたしの積立セット
  • 証券会社:楽天証券
  • 決済:楽天プレミアムカードでクレカ積立(ポイント還元の対象。月5万円なら毎月500ポイント前後が戻る目安/カードや銘柄で還元率は変わります)
  • :NISAのつみたて投資枠
  • 商品:S&P500を中心に積み立て(「攻めのS&P500、安心のオルカン」の考え方で、家族にはオルカンも薦めています)
  • 金額:月5万円を自動積立
  • 暴落時:何もしない。むしろ安く買えるので「下がれ〜」と思いながら淡々と続ける

毎月の積立はカードで自動決済。私が「やる」ことはほとんどありません。それでいてポイントは戻ってくるし、暴落が来ても自動だから手が止まらない。この「考えなくていい仕組み」を最初に作っておくことが、50代の投資で一番大事だと感じています。

月5万円を13年続けると、投資元本は780万円。控えめな前提だとこうなります。

想定年率13年後の資産(積立)元本780万円との差
年5%約1,096万円+約316万円
年7%約1,267万円+約487万円

もし直近5年級の高リターン(年20%超)が13年続けば理論上は4,000万円台になる計算ですが、それは期待すべきではありません。私は控えめな前提で計画を立て、上振れしたらラッキー、くらいに考えています。

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💡 あわせて読みたい:52歳の私が、なぜ楽天証券×楽天カードでS&P500を月5万円積み立てているのか。増額の本音や家族のお金の話まで、実践記録を別記事にまとめています。
👉 52歳パパが月5万円をS&P500に積み立てた理由|NISA実践記録

まとめ:老後資金に「ギャンブル」はいらない

  • テーマ型の爆益は「直近5年の追い風」によるもの。これからも続くとは限らない
  • S&P500やオルカンにも、主要なハイテク・半導体株はしっかり入っている
  • 信託報酬の差(年約1.5%)は、長期では数十万円規模の確実なコスト差になる
  • 「何も考えず、淡々と積み立てて放置する」のが私の続け方
  • 控えめな前提でも13年で約2倍。老後資金としては十分

老後資金の目的は「一発逆転」ではなく、「65歳の自分を確実に支える盾をつくること」。退屈でいい、地味でいい。愚直に積み立て続けることが、13年後に笑って65歳を迎えるための、私なりの答えです。

👨‍👩‍👧‍👦 この記事を書いた人:明日のために for-tomorrow 運営者
1974年生まれ(52歳)。金融・流通系のインフラ保守・コールセンター業務に30年超。妻(12歳年下)・大学生の息子・中学生の娘・保護猫1匹と暮らす。楽天証券でNISA×S&P500(eMAXIS Slim)を月5万円積立中。老後を見据えてNISA・家計改善を実践中。

⚠️ ご注意
本記事は筆者個人の体験・見解に基づくものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資は元本を保証するものではなく、価格変動により損失が発生する可能性があります。記載の5年リターン・信託報酬は2026年5月31日基準(出典:ウエルスアドバイザー〔Yahoo!ファイナンス〕/各運用会社の交付目論見書)であり、過去の実績は将来の成果を保証しません。シミュレーションは年複利(一括)または月次複利(積立)による試算で、税・購入時手数料等は考慮していません。NISA制度・各サービスの仕様は変更される可能性があるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資判断はご自身の責任でお願いします。