「月3万円か5万円なら、なんとか続けられそう。でも10年・15年がんばったら、結局いくらになるの?」
新NISAを検討している人が一番知りたいこの疑問に、早見表で一発で答えるのがこの記事です。
投資先はオルカン(全世界株式)やS&P500のインデックスファンドを想定し、年利5%・7%・10%の3パターン×月複利で計算しました。非課税の新NISAだからこそ「いくら税金が引かれずに済むか」も合わせて出しています。
目次
前提条件(利回りの考え方)
- 毎月3万円または5万円を、新NISAのつみたて投資枠で積立(年間枠120万円・生涯枠1,800万円の範囲内)
- 投資先イメージ:オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)、S&P500連動のインデックスファンド
- 想定利回り(年率):5%・7%・10%の3パターン、月複利で計算
- 新NISA口座のため運用益は非課税。信託報酬等のコストは利回りに織り込み済みとして別途控除しない
💡 利回り3パターンの目安
S&P500の過去30年の平均リターンは約10%(ドルベース)、オルカンは約7〜8%と言われます。ただし将来は誰にもわからないため、控えめの5%・中間の7%・強気の10%の3つで見るのが現実的です。計画は5%で立てて、上振れたらラッキー、くらいの距離感をおすすめします。
結論の早見表:4パターン一覧
まずは全体像をどうぞ。太字が15年後です。
| 積立額 | 期間(元本) | 年5% | 年7% | 年10% |
|---|---|---|---|---|
| 月3万円 | 10年(360万円) | 約466万円 | 約519万円 | 約615万円 |
| 15年(540万円) | 約802万円 | 約951万円 | 約1,243万円 | |
| 月5万円 | 10年(600万円) | 約776万円 | 約865万円 | 約1,024万円 |
| 15年(900万円) | 約1,336万円 | 約1,585万円 | 約2,072万円 |
ざっくり言うと——月3万円でも15年続ければ約800万〜1,200万円。月5万円×15年なら、かつて話題になった「老後2,000万円」が射程圏に入ります(年7%で約1,585万円、年10%なら約2,072万円)。
月3万円コース:10年後・15年後
| 想定利回り | 10年後(元本360万円) | 運用益 | 15年後(元本540万円) | 運用益 |
|---|---|---|---|---|
| 年5% | 約466万円 | +約106万円 | 約802万円 | +約262万円 |
| 年7% | 約519万円 | +約159万円 | 約951万円 | +約411万円 |
| 年10% | 約615万円 | +約255万円 | 約1,243万円 | +約703万円 |
月3万円は「家計を壊さず続けやすい金額」の代表格です。注目してほしいのは15年後の年7%——運用益が約411万円と、元本の4分の3以上のお金が「利息のようなもの」で増えていること。これが複利の力です。
月3万円なら、固定費の見直し(スマホ・保険・サブスク)で捻出できる家庭も多いはず。原資づくりは固定費削減の記事が参考になります。
月5万円コース:10年後・15年後
| 想定利回り | 10年後(元本600万円) | 運用益 | 15年後(元本900万円) | 運用益 |
|---|---|---|---|---|
| 年5% | 約776万円 | +約176万円 | 約1,336万円 | +約436万円 |
| 年7% | 約865万円 | +約265万円 | 約1,585万円 | +約685万円 |
| 年10% | 約1,024万円 | +約424万円 | 約2,072万円 | +約1,172万円 |
月5万円×10年は、年10%なら元本600万円が約1,024万円。15年なら年5%の控えめ想定でも約1,336万円に届きます。
50歳から65歳までがちょうど15年。「もう遅いのでは?」という方は、50歳スタートと40歳スタートの比較記事もどうぞ。遅いのと無意味なのは、まったく違います。
「あと5年」と「あと2万円」はどっちが効く?
早見表を別の角度から見ると、面白いことがわかります(年7%で比較)。
| 比較 | パターン | 15年後/10年後の金額 | 差 |
|---|---|---|---|
| 期間を5年延ばす | 月3万円:10年→15年 | 519万円 → 951万円 | +約432万円 |
| 金額を2万円増やす | 10年間:月3万→5万円 | 519万円 → 865万円 | +約346万円 |
月3万円の人が「期間を5年延ばす」効果(+432万円)は、「積立額を月2万円増やす」効果(+346万円)を上回りました。追加でお金を出すのは月2万円×10年=240万円も必要なのに、です。
積立投資でいちばん安上がりな武器は「時間」。だから金額の大小より、まず始めて長く続けることが大事なのです。
新NISAの非課税メリットはいくら?
通常の課税口座(特定口座)なら、運用益には20.315%の税金がかかります。新NISAならこれがゼロ。つまり上の表の運用益×約2割が「払わずに済む税金」です。
| パターン(年7%) | 運用益 | 課税口座なら引かれる税金 |
|---|---|---|
| 月3万円×10年 | +約159万円 | 約32万円 |
| 月3万円×15年 | +約411万円 | 約83万円 |
| 月5万円×10年 | +約265万円 | 約54万円 |
| 月5万円×15年 | +約685万円 | 約139万円 |
月5万円×15年・年7%なら、NISAを使うだけで約139万円の差。同じ商品を同じだけ買っても、口座が違うだけでこれだけ変わります。先日の「10年前に100万円投資していたら」の検証記事でも、税金の知識が手取りを数十万円単位で変えることを確認しました。
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オルカンもS&P500も100円から積立OK。楽天カードでの積立設定でポイントも貯まります。私自身も10年以上利用しています。
楽天証券で無料口座開設 →注意点:一直線には増えません
① 表の金額は「平均利回りが毎月一定」という仮定の試算です。実際の相場は、2026年6月の暴落のように上下しながら進みます。10年・15年の間に評価額が元本割れする時期も普通にあります。
② それでも積立を止めないことが大前提。下がった月は同じ3万円・5万円でも多くの口数を買えるので、下落は積立中の人にとって必ずしも敵ではありません(ドルコスト平均法)。
③ 生活防衛資金が先。生活費の半年〜1年分の預貯金を確保してから。家計全体のバランスは無料ツール「あしたの総合分析シート」で確認できます。
自分の年齢・金額・利回りで細かく試算したい方は、1年ごとの推移や取り崩しまで計算できるNISA積立シミュレーター(無料)をどうぞ。この記事の早見表と同じ計算方式です。
まとめ
- 月3万円:10年で約466万〜615万円、15年で約802万〜1,243万円(年5〜10%試算)
- 月5万円:10年で約776万〜1,024万円、15年で約1,336万〜2,072万円
- 「期間を5年延ばす」は「月2万円増やす」より効くことも。最大の武器は時間
- 新NISAなら運用益が非課税。月5万×15年・年7%で約139万円の税金がゼロになる計算
- 相場は上下するもの。計画は控えめな5%で立てて、淡々と続ける