📌 この記事は「定点観測記事」です
最終更新:2026年7月15日(2026年4月24日施行の国土交通省新ルールに対応済み)
バッテリー類の航空ルールはIATAの規則改定(毎年1月)や各国の規制強化で頻繁に変わります。2027年1月以降、上限が160Whから100Whに引き下げられる可能性が既にアナウンスされており、変更があり次第この記事を更新します。ブックマーク推奨です。
結論:これだけ覚えればOK

モバイルバッテリーは「預け入れ絶対NG・機内持ち込みのみOK」。持ち込めるのは160Wh以下を1人2個まで。機内では棚に入れず手元に置き、充電には使わない。

2026年4月24日から、この一部が法律上の義務になり、違反には2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金という罰則がつきました。「知らなかった」では済まされなくなったので、搭乗前にこのページで確認してください。

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項目OK?
預け入れ(スーツケース)× 絶対NG
機内持ち込み○ 160Wh以下のみ
個数1人2個まで
160Wh超のバッテリー× 輸送不可
頭上の収納棚に入れる× 手元で保管
機内での充電・給電× 使わない

「持ち込みと預け入れ、どっちがダメなんだっけ?」と毎回検索していませんか。私もそうでした。しかもこのルール、2025年7月に収納棚NGが加わり、2026年4月に個数制限と罰則が加わり…と、コロコロ変わります。この記事は、その「今どうなっているか」を1ページで確認できるように作った早見表です。

【早見表】持ち込みOK・預け入れNGの製品別一覧

まず大原則。「モバイルバッテリー(=予備電池)は貨物室に預けられない。客室に持ち込むしかない」です。理由は単純で、客室なら発煙・発熱に乗務員がすぐ対応できますが、貨物室で発火すると即時対応ができないからです。

製品別に整理すると、次のようになります(日本発着便の一般的なルール)。

製品 機内持ち込み 預け入れ
(スーツケース)
モバイルバッテリー ○ 160Wh以下・1人2個まで × 絶対NG
スマホ・ノートPC・タブレット(電池内蔵の機器本体) ○ 個数制限なし △ 電源を完全に切る等の条件付きで可
カメラ等の予備電池(100Wh以下) ○ 個数制限なし※ × NG
カメラ等の予備電池(100Wh超〜160Wh) △ モバイルバッテリーと合算で2個以内 × NG
加熱式たばこ・電子タバコ ○(機内での使用は不可) × NG
160Whを超えるバッテリー × NG × NG(輸送不可)
容量不明・破損・膨張したバッテリー × NG × NG

※100Wh以下の予備電池は国の新ルール上は個数制限なしですが、航空会社独自の制限がある場合があります。ヘアアイロン・ハンディファン等は電池の取り外し可否によって扱いが変わるため、各社サイトで要確認です。

迷ったらこの2ステップで判定
  1. 「他の機器を充電するための物」か? → YESならモバイルバッテリー扱い。預け入れ不可、持ち込みのみ(160Wh以下・2個まで)。
  2. 「電池が本体に内蔵された機器」か?(スマホ・PC等) → 持ち込みは通常どおりOK。預けるなら電源完全オフ等の条件を確認。

2026年4月24日からの新ルール詳細(罰則あり)

世界的な機内バッテリー火災の増加を受けてICAO(国際民間航空機関)の基準が変わり、国土交通省が2026年4月24日から新ルールを適用しました。日本発着便であれば国内線・国際線を問わず、全便に適用されます。

変わった点・変わらない点を整理します。

新しく追加されたルール(違反は罰則対象)

⚠️【重要】違反すると罰則があります
  1. 個数制限:持ち込めるのは160Wh以下を「1人2個まで」(容量にかかわらず合計2個)
  2. 機内充電の禁止:機内電源から「モバイルバッテリー本体への充電」は禁止

個数超過・容量超過・本体への機内充電は航空法違反として、2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

従来からの継続ルール

  • 預け入れ(受託手荷物)は禁止
  • 160Whを超えるものは持ち込みも禁止
  • 座席上の収納棚に入れない(2025年7月8日〜)。座席ポケットや膝の上など、常に目視できる場所で保管
  • 端子部分をテープやビニール袋で絶縁保護する
  • モバイルバッテリーから他の電子機器への充電(給電)はしない
「機内でスマホを充電しながら映画」はもうできない

以前は「目の届く場所なら給電OK」という運用でしたが、現在はモバイルバッテリーを機内で使わないことが前提です。給電については航空会社により「禁止」と「お控えください」で表現に差がありますが、実務上は「機内では一切使わない」と覚えておくのが安全です。搭乗前にスマホ本体を満充電にしておきましょう。機内電源(座席のUSB・コンセント)からスマホ本体へ直接充電するのは問題ありません。

自分のバッテリーは何Wh?確認と計算方法

結論:市販の一般的なモバイルバッテリーは、ほぼすべて160Wh以下に収まります。過度な心配は不要ですが、確認方法は知っておきましょう。海外の空港では、Whがわからない製品は没収・廃棄される可能性があります。

  1. 本体・パッケージの「Wh」表示を見る。記載があればその数字で判定完了です。
  2. 記載がなければ計算する。計算式は「mAh × 電圧(V) ÷ 1,000 = Wh」。電圧の記載がなければ3.7Vで計算します。
容量(mAh)Wh換算(3.7V)判定
5,000mAh約18.5Wh○ 持ち込み可
10,000mAh約37Wh○ 持ち込み可
20,000mAh約74Wh○ 持ち込み可
27,000mAh約100Wh○ 持ち込み可(ここが将来の引き下げ候補ライン)
約43,000mAh約160Wh△ ここが現在の上限
それ以上160Wh超× 持ち込み・預け入れとも不可
2027年からは「100Wh」がラインになるかもしれない

JALは、IATAの規定変更により2027年1月以降は上限が100Whに制限される可能性があると案内しています。これから買うなら、27,000mAh(約100Wh)を超える大容量品は避けておくのが無難です。買い替えの選び方は安全なモバイルバッテリーの選び方で解説しています。

機内での正しい扱い方|座席に着いたら

キーワードは「常に目視できる手元に置く」です。発煙・発火をすぐ発見して乗務員が対応できるようにするためで、一連のルール変更はすべてこの方向を向いています。

  1. 保安検査前:モバイルバッテリーはスーツケースから出し、機内持ち込みバッグへ。端子はテープかビニール袋で絶縁。
  2. 搭乗後:頭上の収納棚には入れない。座席前ポケットか膝の上など、見える場所に置く。
  3. 飛行中:本体への充電はしない(罰則対象)。機器への給電も控える。異常な発熱・膨張・においに気づいたら、すぐ乗務員へ知らせる。

空港で多い4つの失敗|没収・搭乗トラブルはここで起きる

ルールを知っていても、当日の「うっかり」でトラブルになるケースが後を絶ちません。よくある失敗は次の4つです。荷造りの段階でつぶしておきましょう。

  1. スーツケースに入れたまま預けてしまう――最も多い失敗です。荷造りの最初に「バッテリー類は手荷物バッグへ」を済ませてしまうのが確実です。
  2. Wh・mAhの表示が消えていて読めない――容量が適正でも、表示が確認できない製品は持ち込みを断られることがあります。長年使って印字が薄れたバッテリーは要注意。特に海外の空港では、確認できないものは没収・廃棄されるリスクがあります。
  3. 膨張・破損したバッテリーを持参してしまう――容量以前の問題で持ち込み不可です。出発前に外観をチェックし、異常があれば持っていかずに処分を。
  4. 海外航空会社の独自ルールを確認していない――日本の基準でOKでも、乗り継ぎ先や外資系航空会社の追加規制で引っかかることがあります。次の章で国別の注意点を解説します。

海外の航空会社・海外路線の注意点

日本発着便のルールは統一されましたが、海外はさらに厳しい国・航空会社があります。日本の感覚のまま乗ると没収などのトラブルになりかねないので、海外旅行では利用する航空会社の公式サイト確認が必須です。

  • 韓国・台湾:航空機火災事故を受けて規制をさらに厳格化する動きがあり、変更が続いています。
  • 中国:国内線ではCCC認証マークのないモバイルバッテリーの持ち込みが禁止されました。中国国内線に乗り継ぐ旅程の方は特に注意してください。
  • シンガポール発着の一部路線:2025年4月以降、機内でのモバイルバッテリーの使用・充電が禁止されています。
海外旅行前のチェック手順

①利用する全区間の航空会社を確認(乗り継ぎ便・共同運航の実運航会社も含む)→ ②各社公式サイトの「制限のある手荷物」ページを確認 → ③Wh表示のある製品だけを持っていく。この3つで大半のトラブルは防げます。

よくある質問

Q. モバイルバッテリーをスーツケースに入れて預けてもいいですか?

いいえ、容量にかかわらず預け入れは一切禁止です。必ず機内持ち込み手荷物に入れてください。うっかりスーツケースに入れたままカウンターに預けてしまうのが一番多い失敗パターンです。荷造りの段階で「バッテリー類は手荷物バッグへ」を習慣にしましょう。

Q. スマホやノートパソコンも「2個まで」の制限に含まれますか?

含まれません。制限対象は「他の機器を充電することを目的とするモバイルバッテリー」で、スマホ・PC・タブレットなど本体内蔵バッテリーの機器は個数制限の対象外です。機内での使用や、機内電源から機器本体への充電も引き続き可能です。

Q. カメラの予備バッテリーはどう数えますか?

100Wh以下の予備電池は個数制限なし(モバイルバッテリーとは別扱い)です。一眼カメラの予備電池は一般的に7〜20Wh程度なので、ほとんどの場合は制限なく持ち込めます。100Whを超えるものはモバイルバッテリーと合算して2個以内です。ただし航空会社独自の制限を設けている場合があるため、各社サイトを確認してください。

Q. 機内でモバイルバッテリーからスマホを充電できますか?

できません(本体への充電は罰則対象、給電も禁止・自粛の対象です)。機内では使わない前提で、搭乗前に機器を満充電にしておきましょう。

Q. ルールはまた変わりますか?

変わる可能性が高いです。IATAの航空危険物規則は毎年1月に更新され、2027年1月以降は上限が100Whに引き下げられる可能性が案内されています。本記事は変更のたびに更新するので、搭乗前に最終更新日をご確認ください。

まとめ|搭乗前30秒チェック

搭乗前にこれだけ確認
  • モバイルバッテリーはスーツケースに入れない(預け入れ絶対NG)
  • 持ち込みは160Wh以下を1人2個まで(違反は罰則あり)
  • 端子は絶縁保護して、機内では収納棚に入れず手元へ
  • 機内でのバッテリー本体への充電は禁止(罰則あり)。給電も控える
  • スマホ・PC本体は個数制限の対象外
  • 海外路線は各社の追加ルールを必ず確認(韓国・台湾・中国は特に)
  • 2027年に100Whへの引き下げ可能性あり。大容量品の新規購入は慎重に

ご自宅でのバッテリーの安全な使い方・捨て方はリチウムイオン電池の火災予防まとめで、暮らしの安全とお金の記事は暮らしとお金の記事一覧でまとめて読めます。

【免責事項】本記事は2026年7月15日時点の公表情報に基づいて作成しています。航空ルールは国・航空会社・時期により異なり、頻繁に改定されます。搭乗前には必ず、利用する航空会社の公式サイトで最新の規定をご確認ください。最終的な持ち込み可否の判断は各航空会社に委ねられています。