年21.3%!?

この数字を見て、思わず二度見しました。「60万円預けたら、かなり増えるんじゃない?」と思ったからです。

ところが、よく読んでみると、上乗せ分として実際にもらえる利息は税引後で約8,370円。えっ、21.3%なのにこれだけ? 最初はそう感じました。

もちろん、SBI新生銀行がごまかしているわけではありません。ポイントは、「年21.3%」という年利表示です。

とらさんがSBI新生銀行のこどもNISA向け高金利キャンペーンを見て、年21.3%でも1か月なら上乗せ分は約8,370円だと気づく4コマ漫画
まずは4コマで、年21.3%と実際の受取額のギャップをざっくり確認します。

では、なぜ「年21.3%」なのに約8,370円になるのか。ここから条件と計算を確認していきます。

60万円が21.3%増えるわけではない

今回報道されたSBI新生銀行のキャンペーンは、17歳以下の子ども名義で1か月物の定期預金に預けると、通常金利に加えて年21.3%分の金利が上乗せされるというものです。預入上限は60万円です。

でも、この21.3%が適用されるのは1か月だけ。ざっくり計算すると、こうなります。

つまり、「60万円 × 21.3% = 12万7,800円もらえる!」というキャンペーンではありません。

ニュースの「年21.3%」だけを見ると、とんでもない金利に感じますが、実際の金額まで計算すると印象がかなり変わります。

なお、通常金利0.5%分の利息は別途つくため、実際の受取額は約8,370円より少し多くなります。ただ、判断の中心は「上乗せ分がいくらか」で見たほうが分かりやすいです。

60万円 × 21.3% × 30日 ÷ 365日

= 約10,500円(税引前)

ここから税金が引かれて、上乗せ分は税引後で約8,370円

SBI新生銀行のこどもNISA向け高金利キャンペーンの条件、上乗せ分約8,370円、向いている人とわが家の判断を整理した解説図
キャンペーン条件、実際の上乗せ利息、向いている人・見送る人の判断材料を整理しました。

それでも1か月で8,000円超ならお得

ここは誤解しないようにしたいところです。このキャンペーン自体が悪いわけではありません。

元本保証の定期預金に60万円を1か月置くだけで、上乗せ分だけで約8,370円。条件が合う人なら、十分お得です。

預入上限60万円
上乗せ年利21.3%
上乗せ税引後約8,370円

さらに、子ども名義でSBI証券との連携口座を開設すると、1,000円の特典も予定されています。すでにSBI証券やSBI新生銀行を利用している家庭なら、「これは使ってもいいかも」と思います。

狙いは2027年の「こどもNISA」

このキャンペーンの背景にあるのが、2027年から始まる予定の「こどもNISA」です。

対象は0〜17歳。年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円となる予定です。

今回の定期預金の上限も60万円。つまり、次の流れを狙った顧客獲得キャンペーンと考えると、とても分かりやすいです。

  1. SBI新生銀行へ60万円を預ける
  2. 1か月後に満期になる
  3. SBI証券でこどもNISAを始めてもらう

こどもNISAの基本は、既存記事の「子供NISAってなに?楽天でも入れる?初めての人向けにやさしく解説」と「こどもNISA・ジュニアNISA・通常NISAの違いを表で比較」で整理しています。

じゃあ、わが家は申し込む?

私は今のところ、このキャンペーンのためだけには申し込みません。

理由は単純です。確かに約8,000〜9,000円は魅力的。でも、そのためだけに新しい銀行口座や証券口座を作り、これから何年も管理する口座を増やすか? と考えると、「そこまでしなくてもいいかな」となりました。

すでにSBIをメインで使っている人ならアリ。これからSBIを使いたいと思っていた人にもアリ。でも私の場合は、キャンペーンの約8,000円だけを理由に金融機関を変えるほどではありませんでした。

わが家の判断

わが家は今のところ、楽天銀行・楽天証券側でこどもNISAを始める予定です。普段から使っている金融機関にまとめておけば、管理もラクだからです。

しかも、まだ急いで決めなくていい

こどもNISAは2027年1月から始まる予定ですが、SBI証券では口座開設の受付を2026年10月から開始予定としています。

これから他の金融機関も、こどもNISA向けのサービスやキャンペーンを発表してくる可能性があります。だったら今、「21.3%だ!すぐSBI!」と決める必要はありません。

条件を並べてから選んでも遅くないでしょう。楽天を含めて各社の正式なサービス内容が出そろったら、もう一度比較します。

まとめ:「年○%」を見たら、実際に何円か計算する

この記事のまとめ

  • SBI新生銀行のキャンペーンは、1か月物定期に年21.3%分を上乗せする内容
  • 60万円を1か月預けても、上乗せ分は税引後で約8,370円が目安
  • それでも元本保証の定期預金としては十分お得
  • ただし、約8,370円のために口座を増やすかは別問題
  • わが家は今のところ、普段使いに合わせて楽天側でこどもNISAを始める予定

今回改めて思ったのは、「年○%!」を見たら、実際に何円もらえるのか計算してみることの大切さです。

キャンペーンの数字だけではなく、手間や今後の管理まで含めて、自分にとって本当に得なのか考えたいと思います。

よくある質問

Q. 年21.3%なら、60万円が12万7,800円増えるのですか?

いいえ。年21.3%は年利表示です。今回のキャンペーンは1か月物の定期預金なので、60万円を30日預けた場合、上乗せ分は税引前で約10,500円、税引後で約8,370円が目安です。

Q. このキャンペーンは申し込む価値がありますか?

すでにSBI新生銀行やSBI証券を使っている家庭、これからSBIでこどもNISAを始めたい家庭なら検討する価値があります。一方で、キャンペーンだけを理由に口座を増やすなら、管理の手間も含めて判断したいところです。

Q. こどもNISAは楽天でも使えますか?

楽天証券もこどもNISAへの対応予定を案内しています。正式な条件は各社の発表を確認し、普段使っている金融機関や管理しやすさも含めて選ぶのがよいと思います。

参考情報

※本記事は2026年8月23日時点の報道・公表情報をもとにしています。実際に申し込む際は、SBI新生銀行・SBI証券など各金融機関の正式な条件をご確認ください。