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スペースXはS&P500・オルカンに入る?積立中なら何もしなくていい理由【2026年上場】

スペースXはS&P500・オルカンに入る?
積立中なら何もしなくていい理由

公開日:2026年7月2日(最終更新:2026年7月2日)

2026年6月、宇宙開発のスペースXがついに株式市場に上場しました。AIの「Claude」を開発するアンソロピックにも上場観測が出ています。

私はS&P500、大学生の息子はオルカンを積み立てています。だから気になるんです——「この会社たち、私たちの投資信託に入ってくるの?入ったらどうなるの?」。調べてみたら、指数(S&P500やオルカンの中身のリスト)の仕組みがよく分かる、面白い話でした。

スペースX・アンソロピックは今、指数に入ってる?

答え まだ入っていません。ただし「入る土俵」に乗り始めました

S&P500もオルカン(MSCIの全世界株指数に連動)も、株式市場に上場している会社しか入れません。どんなに有名でも、未上場のうちは対象外です。ここが2026年、大きく動きました。

会社状況(2026年7月時点)
スペースX2026年6月にNASDAQ上場済み(ティッカー:SPCX)。公開価格135ドルに対し初値は150ドル。時価総額は約1.75〜2兆ドル規模と報じられる史上最大級のIPO(新規上場)でした。2026年2月にAI企業xAIを統合しています。
アンソロピック未上場。2026年6月に米当局へ上場書類のドラフトを提出し、2026年10月のNASDAQ上場を目指していると報じられています。ただし会社側は「上場するかどうかも含めて未定」とコメントしており、確定ではありません。
指数=「市場を代表する銘柄の詰め合わせリスト」。S&P500はアメリカの代表約500社、オルカンは世界の何千社ものリストです。
リストに入るための最低条件が「上場していること」。スペースXはこの条件をクリアしたばかり、という段階です。

いつ入る?S&P500とオルカンでルールが違う

ここがこの記事でいちばん面白いところです。同じ「指数入り」でも、S&P500とオルカンでは入り方のルールがまったく違います

S&P500:委員会の審査制。「黒字」の条件がある

S&P500は委員会が銘柄を選ぶ方式で、直近の決算が黒字であることなどの条件があります。有名な例がテスラで、上場は2010年でしたが、黒字の条件を満たしてS&P500に入ったのは10年後の2020年末でした。

後述しますが、スペースXは現状、会社全体では赤字です。このままだとS&P500入りは当面むずかしいと考えられます(ルール変更や黒字化があれば話は変わります)。

オルカン(MSCI):ルールベース。大型上場は早く入れる特例がある

一方、オルカンが連動するMSCIの指数は機械的なルールで決まり、黒字の条件はありません。しかも特に大きな新規上場株は、通常の見直しを待たずに早期組入れできる特例があります。スペースXのような超大型株は、条件を満たせば比較的早くオルカンに入る可能性があると報じられています。

つまり、我が家ではこうなるかもしれない 同じ「王道インデックス」でも、中身のルールはこんなに違うんです。
組入れの時期・比率は未確定です 指数への組入れは指数会社(S&Pダウ・ジョーンズやMSCI)の判断・ルール次第で、本記事執筆時点では決まっていません。「浮動株(市場に実際に出回る株)」の割合が小さいと、組み入れられても当初の比率はごく小さくなります。

そもそもスペースXは儲かってるの?

答え 「半分だけ儲かっている」——スターリンクは黒字、会社全体は赤字

上場すると決算の開示が義務になるため、これまで謎だったスペースXの中身が初めて見えました。上場書類(S-1)の内容として報じられている数字がこちらです。

項目2025年の実績(報道ベース)
会社全体の売上約187億ドル(約3兆円)
会社全体の損益約49億ドルの赤字
スターリンク(衛星ネット)売上約114億ドル・営業利益約44億ドルの黒字。契約者は約1,030万人(前年比約2倍)
AI部門(xAI統合分)大幅な営業赤字

構図はこうです。スターリンクという「儲かる通信業」で稼いだお金を、巨大ロケット(スターシップ)とAIという「超お金を食う開発」につぎ込み、会社全体では赤字。日本でいえば、ECの黒字を携帯事業に投じていた楽天の構図に少し似ています。

ロケットの打ち上げ映像ばかりが話題になりますが、お金を稼いでいるのは実は衛星インターネットのほう。ニュース映像の派手さと、お金が動いている場所は別なんですね。ちなみにスターリンクは、能登半島地震の際に避難所へ提供されるなど日本でも使われ始めています。

AIは儲かるの?

「AI株」とひとくくりにされがちですが、2026年時点では2つの層で明暗がはっきり分かれています

① 道具屋(半導体・クラウド)=すでに大きく儲かっている NVIDIAやマイクロソフトなど、AIに必要な半導体や計算設備を売る側。ゴールドラッシュで確実に儲かったのは金を掘る人ではなく「ツルハシ屋」だった、という構図そのままです。そしてこれらの会社はすでにS&P500やオルカンの上位に入っています
② AI本体(モデルを作る会社)=明暗が分かれ始めた 売上は急成長していますが、計算機代が莫大です。アンソロピックは2026年4〜6月期に初の営業黒字を見込むと報じられる一方、スペースX内のxAIは大幅赤字。「儲かり始めた会社」と「まだお金を燃やしている会社」に分かれてきました。

そしてもうひとつ大事なこと。オルカンやS&P500の上位企業であるアルファベット(Google)とアマゾンはアンソロピックの大株主で、アルファベットは上場前のスペースXにも出資していました。つまり王道インデックスを持っている人は、未上場のAI企業の成長も間接的に受け取ってきたのです。

積立中の私たちは何かすべき?

答え 何もしなくてOK。それがインデックス積立の強みです

指数に入ると決まれば、S&P500やオルカンの投資信託が自動的に買ってくれます。私たちの手続きはゼロ。逆に、利益が細っていく会社は指数の中で比重が自然に下がっていきます。「入れ替えをプロに任せる」のではなく「ルールに任せる」のがインデックス投資です。

これはEV(電気自動車)の例がわかりやすいです。EVという産業は本物でしたが、補助金の縮小と激しい値下げ競争で、恩恵は消費者に流れ、企業の利益は薄くなりました。「産業が本物」と「その会社の株で儲かる」は別の話——どの会社が勝ち残るかを当てるのはプロでも困難だからこそ、まるごと持って「当てる必要をなくす」王道が生きてきます。私がS&P500とオルカンを選び続けている理由は「5倍になるファンドがあるのに、なぜ私はS&P500とオルカンを続けるのか」にも書きました。

気をつけたいこと2つ話題のIPO直後の個別買いは高値づかみになりやすいと言われています。指数に入るのを待てば、冷静な価格で自動的に組み入れられます。
「上場前のアンソロピック株を特別に買えます」といったSNS・電話の勧誘は詐欺の定番です。未上場株は一般の個人は基本的に買えません。絶対に乗らないでください。
👨‍👦 我が家の結論 息子と「スペースX、オルカンに入るかもね」という話をしました。結論は2人とも「へえ、じゃあ待ってよう」。積立の設定は何も変えていません。ニュースは楽しみつつ、やることは変わらない——これがいちばんの学びかもしれません。息子の投資デビューの話は「18歳の息子が楽天証券でオルカン58万円スタート【実体験】」でどうぞ。
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よくある質問

スペースXはいつS&P500に入りますか?

未定です。S&P500には直近の決算が黒字であることなどの条件があり、会社全体で赤字のスペースXは現状では条件を満たさないと考えられます。テスラも黒字化してから採用されるまで上場から10年かかりました。

オルカンにはいつ入りますか?

未定ですが、オルカンが連動するMSCI指数には超大型の新規上場株を早期に組み入れる特例があり、S&P500より早く入る可能性があると報じられています。時期・比率は指数会社のルールと浮動株の割合次第です。

アンソロピックの株は今買えますか?

買えません。アンソロピックは未上場で、上場観測は報じられていますが会社側は未定とコメントしています。「上場前に買える」という勧誘は詐欺の定番なので注意してください。

積立中の投資信託で何か手続きは必要ですか?

不要です。指数に組み入れが決まれば、連動する投資信託が自動的に買い付けます。積立の設定を変える必要はありません。

まとめ

「そもそもNISAで積立って何から始めるの?」という方は、
基礎からの解説をどうぞ。

新NISAとは?基礎からやさしく解説 ▶

【参考にした主な情報源(2026年7月2日閲覧)】
楽天証券「スペースXが遂にNASDAQ上場!」
日本経済新聞「株価指数が巨大IPO争奪戦 スペースX『厚遇』」
宙畑「SpaceX、Starlinkで営業利益44億ドルと判明」
野村證券「スペースXの上場規模は過去最大級」
Yahoo Finance「Anthropic plans an IPO as early as 2026(FT報道)」
※本記事は2026年7月時点の報道・公開情報をもとにした情報提供であり、特定の金融商品の勧誘を目的とするものではありません。指数への組入れ・上場計画・業績数値は今後変わる可能性があります。投資の最終判断はご自身でお願いします。