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子どもが大学に入学すると、入学金・授業料・定期代…と出費の嵐。そこにふと「そういえば年金って、大学生でも払うんだっけ?」という疑問がやってきます。
わが家にも大学生の息子がいます。結論から言うと、入学直後にやることはありません。国民年金の義務が始まるのは「20歳から」です。そして20歳になったときの選択肢は3つあり、どれを選ぶかで家計への影響が変わります。
この記事では、大学生の親の目線で「いつ・何を・どうするか」をQ&A形式で整理します。
本記事は2026年度時点の制度に基づいています。保険料や所得基準は年度によって変わります。最新情報は日本年金機構の公式サイトでご確認ください。
Q1. 大学に入学したら、すぐ年金の手続きが必要?
A. いいえ。20歳になるまでは何もしなくてOKです。
国民年金に入る義務があるのは「20歳以上60歳未満」。18歳で入学した場合、大学1〜2年のうちは対象外です。入学直後の忙しい時期に慌てて調べる必要はありません。
わが家の息子は12月生まれなので、大学に入学してから20歳の12月まで、1年半以上の「待ち」期間があります。「入学=年金手続き」ではなく「20歳の誕生月が近づいたら動く」と覚えておけば十分です。
Q2. 20歳になったら何が起きるの?
A. 誕生日の前日が含まれる月から、国民年金の納付義務が始まります。日本年金機構から加入のお知らせと納付書が届きます。
📌 金額はけっこう大きい
国民年金の保険料は月額17,920円(2026年度)。年間にすると約21.5万円です。学費を払っている親からすると「これもか…」という金額で、私も正直「学費の他に月1.8万円はきつい」と感じました。だからこそ、次の3つの選択肢を知っておくことが大事です。
Q3. 選択肢は3つ。どれを選ぶ?
| 選択肢 | どうなる | 向いている家庭 |
|---|---|---|
| ① 学生納付特例 (申請して支払いを猶予) |
在学中は払わなくてよい。未納扱いにならず、障害年金などの権利は守られる | 学費負担が重く、余裕がない家庭(多くの家庭がこれ) |
| ② 親が代わりに払う | 親の社会保険料控除になり、親の所得税・住民税が安くなる | 家計に余裕があり、節税メリットを取りたい家庭 |
| ③ 本人が払う | バイト代から月17,920円を負担 | 現実的には厳しい場合が多い |
②の節税効果は意外と大きく、親の所得税率が20%の場合、住民税と合わせて年間6万円前後、税金が軽くなる計算になる場合があります(年約21.5万円 × 約30%)。「どうせ将来払うなら、控除が効く親が払う」という考え方です。
①の学生納付特例を使うには所得基準があり、学生本人の所得が128万円+扶養親族等の数×38万円以下であることが条件です(バイト程度なら通常クリアできます)。申請は市区町村の窓口・郵送・電子申請でできます。
Q4. 学生納付特例の注意点は?【猶予であって免除ではない】
A. 「払わなくてよくなる制度」ではなく「支払いを待ってもらう制度」です。ここを誤解している人が多いので要注意です。
- 猶予された分は、10年以内なら後から払えます(追納)
- 追納しないと、将来の老齢年金がその分減ります(猶予期間は「受給資格の期間」には数えられますが、年金額には反映されません)
- 追納は3年度目以降になると当時の保険料に加算額が上乗せされます。追納するなら早めが得です
「就職して余裕が出たら子ども自身が追納する」「追納はせず、その分を自分で積み立てる」など考え方は家庭それぞれですが、「特例を申請したら終わり」ではないことだけは親子で共有しておきましょう。年金が将来いくらもらえるかの全体像は年金受給額の平均・中央値と老後不足分の解決策で解説しています。
Q5. 一番やってはいけないことは?
A. 「何も申請せずに放置(未納)」です。
「学生だし、払えないから放っておこう」が最悪の選択です。学生納付特例の申請をせずに未納にすると:
- 万が一の事故や病気のとき、障害年金がもらえない可能性があります(若くても無関係ではありません)
- 督促を放置すると、最終的には財産の差し押さえにつながる場合もあります
特例の申請書1枚を出すか出さないかで、守られる権利がまったく違います。「払えないなら、必ず申請する」。これだけは徹底してください。
まとめ:慌てなくていい。でも放置はダメ
- 大学入学直後の年金手続きは不要。義務は20歳の誕生月から
- 保険料は月17,920円・年約21.5万円(2026年度)と大きい
- 選択肢は「学生納付特例」「親が代わりに払って節税」「本人負担」の3つ
- 特例は猶予であって免除ではない。追納しないと老齢年金が減る
- 最悪なのは申請なしの未納。障害年金の権利を失うリスクがある
大学生の子どもがいる時期は、教育費の負担が最も重い時期でもあります。わが家では奨学金の利率の仕組みを親子で確認したり、18歳で証券口座を開いて資産形成を始めたりと、年金以外のお金の話も「20歳前後」を機会に親子でするようにしています。年金の話も、そのきっかけの一つとして使ってみてください。