老後のお金を考えるとき、「年金って税金がかかるの?」という疑問は意外と見落としがちです。年金を満額もらえると思っていたのに、実際の手取りが思ったより少なかった…というのはよくある話です。

今回は、よくある疑問を会話形式でひとつひとつ解説します。2026年現在の最新情報をもとにしています。

年金に税金はかかるの?

masa

masahiro

まず基本から。年金って税金かかるの?

トラ先生

トラ先生

かかる場合がありますよ。でもすべての年金にかかるわけじゃないんです。

税金がかからない年金(非課税)
→ 障害年金・遺族年金
これらは金額に関係なく税金ゼロです。安心してください。

税金がかかる可能性がある年金
→ 老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金など)
これらは「雑所得(ざっしょとく)」として、所得税と住民税の対象になります(復興特別所得税も少し上乗せされます)。

国民年金(老齢基礎年金)の満額はいくら?

masa

masahiro

国民年金(老齢基礎年金)だけの場合、満額でいくらもらえるの?

トラ先生

トラ先生

2026年度(令和8年度)の40年満額はこちらです。

受取方法金額
月額70,608円(昭和31年4月2日以降生まれの方)
年額84.7万円

前年度より月1,300円アップで、4年連続増額しています。
※ 昭和31年4月1日以前生まれの方は月70,408円です。

満額の国民年金だけなら税金は?

masa

masahiro

満額の国民年金(年84.7万円)だけなら、税金はどうなるの?

トラ先生

トラ先生

65歳以上でこの金額だけなら、税金はかかりません!

計算の流れはこうなります。

  1. 年金収入 84.7万円
  2. 「公的年金等控除(こうてきねんきんとうこうじょ)」110万円を引く → 雑所得 0円
  3. さらに基礎控除なども引いて課税所得 0円

所得税も住民税も0円です。

覚えておきたい目安

65歳以上・年金収入のみの場合、年収約205万円未満くらいまでは非課税ゾーンに入りやすいです(健康保険料・介護保険料の控除なども加味するとさらに優しくなります)。

厚生年金も合わせると、いくらから税金がかかる?

masa

masahiro

じゃあ厚生年金ももらっていると、どれくらいから税金がかかるの?月15万〜20万円くらいもらっている場合は?

トラ先生

トラ先生

国民年金だけならセーフでも、厚生年金を足すと合計額が上がるので税金が発生しやすくなります。65歳以上・年金収入のみ・単身の場合の目安(2026年)はこちらです。

月額合計(基礎+厚生) 年額合計 税金の目安(年額) コメント
15万円 180万円 1万円未満 ほぼ非課税
17万円 204万円 1〜3万円 所得税はほぼ0円
18万円 216万円 3〜4万円 少しずつかかり始める
20万円 240万円 5〜7万円 所得税+住民税でこのくらい

計算のポイント

  • 公的年金等控除:110万円
  • 基礎控除:48万円(所得税)/43万円(住民税)
  • 健康保険料・介護保険料も控除できるので、実際はもう少し少なくなります
  • 夫婦世帯や配偶者控除があるとさらに税金が減ります

なお、年金からは源泉徴収(げんせんちょうしゅう)といって自動で税金が天引きされる仕組みがありますが、確定申告をすることで払いすぎた分が戻ってくるケースも多いです。

注意:上の表はあくまで目安です。実際の税額は健康保険料・介護保険料の金額、他の収入・控除の有無、世帯構成などによって変わります。正確な金額は市区町村の窓口や税務署、または税理士にご相談ください。

まとめ

この記事のポイント

  • 障害年金・遺族年金 → 非課税(税金ゼロ)
  • 老齢年金(国民年金・厚生年金)→ 雑所得として課税対象になる場合あり
  • 国民年金満額だけなら → 65歳以上は税金0円の人がほとんど
  • 厚生年金と合わせて月17万円超あたりから → 少しずつ税金がかかり始める
  • 実際の金額は世帯構成・他の収入・保険料などで変わる

老後資金の計画を立てるときは、「額面」ではなく「手取り額」で考えることがとても大切です。ねんきんネット(日本年金機構)で年金見込み額を確認しながら、税金も含めたシミュレーションをしてみてください。

免責事項(2026年5月時点の情報です):本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。税額の計算は個人の状況によって大きく異なります。正確な情報は市区町村・税務署・社会保険労務士・税理士にご相談ください。
最新情報はこちら → 日本年金機構公式サイト